幼穂

 我が家の田んぼの稲(きぬむすめ)も順調に育っています。この時期は幼穂の形成時期です。幼穂(ようすい)は人間でいえば胎児のようなものです。この幼穂が3mm前後になると肥料をやらなければなりません。台風一過の暑い最中、一袋15kgある肥料を動噴に入れ、動噴も含めれば30kgくらいはある荷を担ぎ、ふらふらしながら片道90mの畦道を歩きます。俳句でも考えながらのんびりと撒ければいいのですが、暑いのと重いのと肥料の量を考えながら歩くので俳句どころではありません。

 

 幼穂の大きさを調べるために一本の稲の根本を半分に割ってみるのですが、白くて小さい綿毛のような幼穂を見つけたときには、自然の神秘さに感動せずにはいられません。

下の写真の白い蝋燭の炎のような部分が幼穂です。