3月3日、北九州市小倉で第18回全国俳句大会 in 北九州が開催されました。投句の方は落選でしたが、講演会の講師が正木ゆう子先生だったので聴きに行くことにしました。当日句もあるので、それにも挑戦してみようと勇んでいったのですが、席題は無く自由題・雑詠ということでした。
この俳句大会は最近まで「全国女性俳句大会 in 北九州」だったのですが、「女性」の部分が無くなって男性も参加できるようになりました。しかし会場の様子を見ると9割方が女性でした。選者の先生方も宇多喜代子・小川晴子・黒田杏子・千原叡子・寺井谷子・西村和子と女性ばかりです。
当日句の締め切り(10時まで)のあと大会開催(午後1時)まで時間があるので、希望者は無料のバスで市立文学館と小倉城庭園の見学ができるようになっていたので、それに参加してみました。市立文学館は、森鴎外・林芙美子・火野葦平・杉田久女・橋本多佳子など北九州ゆかりの文芸作家の資料を展示しているところです。
大会は午後1時から始まり、主催者挨拶の後正木ゆう子先生の講演「十七音の内と外」、その後事前投句部門の表彰式、選者講評、当日投句部門の表彰式、選者講評というスケジュールでした。会場もNHKホールと比べれば小さく、現代俳句界の有名な女性俳人の方々を間近で拝見でき、大変感動いたしました。
最後に当日句の発表がありました。5名の選者(千原先生は欠席)がそれぞれ特選3句・入選12句を選びます。次々に名前が呼ばれましたが、中々山口県下関市というアナウンスがありません。もうぼちぼち終わりではないかという頃やっと「山口県下関市・・・」というアナウンスがあり、「磯部・・・」と呼ばれたときには胸がドキッとしました。磯部は隣にもう一人家内がいます。そしてついに「・・・清昭さん」という声が聞こえてきたのです。
黒田杏子先生から特選の二席に選ばれました。表彰もまさかのステージ上でしかも椅子に座っての順番待ちです。そして黒田先生から直接表彰状をいただきました。副賞は北九州の物産の組み合わせでした。これは私にとっては平成最後の賞となるのでしょうが、あまり早くから運を使うと12月のNHK俳句大会の入賞運に影響してはいけないと少し不安の出だしです。