「落し文」の本家本元であるオトシブミの落し文を発見しました。母屋の庭を剪定していたら、目の前にぶら下がっていました。見事に葉っぱを丸くまるめていることに感心しました。
私に似て几帳面な仕事をしています。
制作者のオトシブミという虫には出会えませんでしたが、この虫は丸めた葉っぱの中に卵を産み付け、揺り籠としてこの中で卵を育て、枝から地面に落ちたこの揺り籠の葉っぱを幼虫が食べて成長させるそうです。葉っぱの巻き方にもいろいろな形があるようです。
落し文は夏の季語にもなっています。ここで私も一句と言いたいところですが、剪定に疲れて
握力は低下し、肩はガタガタとなり、従って普段は明晰な頭脳も今はダウン気味です。よって
有名な俳人の句を二句選んでみました。
「京に来て寺に拾ひし落し文」 森 澄雄
「落し文巻き終らずに落ちてをり」 細見 綾子